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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter91 『籠の中の世界(黒)』 91-5


「わぁっ! ミイっ! 浴衣っ!」

「可愛いっ!///」

(ソラは、小さなミイをよく見ようと。 膝を折って、覗き込んだ。)

『!///』

「ソラっ・・、わざとらしい〜っ///;; いいよっ、もうっ。」

「わたしっ、ピュアちゃんと行くもんっ。」

(ミイは機嫌をそこね、ぷっくりと頬を膨らませて。 そっぽを向いた。)

「本気だよ。 可愛いって。」

(ソラがそう言って、にこやかに笑う様子を見て。 隣で佐織はため息をついた。)

「いいわね〜、ミイちゃん。 このくらい素直に言ってもらえて。」

(一息ついたところで、佐織はsnow dropに振り返った。)

「う〜ん。 下りて来ないのかなぁ。」

(佐織は可愛らしい巾着から携帯を取り出し。 時間を見た。)

「ピュアのこと? あと・・、3年の先輩だっけ? それから、夏樹と菖蒲と・・。」

(ソラは、ミイと。 チイの方を見て、約束していたメンバーを指折り数えた。)

「ううん。 紫苑のこと。」

「雨宮くんが来ないから・・紫苑も来ないかなって。」

「今、仙崎先輩と。 ピュアちゃんが見に行ってるけど・・。」



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