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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter91 『籠の中の世界(黒)』 91-6


「あっ! 紫苑っ。」

(ちょうどその時、ピュアと仙崎に連れられ。 紫苑が後ろから姿を現した。)

「うおわっ、可愛いっ!///」

「春日さん、似合ってるね。」

(駆が感嘆の声をあげ。 ソラは顔を輝かせた。)

(現れた紫苑は、ぱっと。 花開いた様に鮮やかな。 可愛らしいピンクの桜柄の浴衣に。
桜の花かんざしが。 きらきらと煌めき。 その場をひと際華やかにした。)

「・・紫苑?」

「・・・。」

(だが、その表情は曇り。 悲しそうだった。)

「ソラさまっv ミイさまっv やっと来てくれましたですよぅっ///」

「ピュアもうっ、感激ですよぅ/// ソラさまっ、これが! この地上の世界の。

民族衣装なんですねっv お着物っv なんて可愛いんでしょうかっ!///v」

「ピュアっ、異世界を満喫ですっ!v 来てよかったです〜っ!///」

(隣に立つピュアのテンションはマックスで。 ソラは慌てて、ピュアの後ろに回り。
大きな手で、ピュアの口をふさいだ。)

「///わかった。 わかったからっ! ピュア・・しずかにっ。」

「(異世界とかっ、知らね〜。 普通の人もいるんだからなっ。;)」

(ソラはこっそりと、ピュアに耳打ち。 初対面の、3年生、仙崎の方を横目で見た。)



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