HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter91 『籠の中の世界(黒)』 91-7


(異世界や、夏樹と関わりのあるこのメンバーの中に。 新たに加わり。
無事でいられるものだろうかと、ソラは。 仙崎に視線を送った。)

(当の仙崎は、夏樹と負けないくらい。 無愛想に見え。 これだけ華やかな
女子を前にしても。 冷静で、無関心なくらい。 冷やかな表情で、紫苑を見つめた。)

「・・行くの?」

「雨宮が居ないから、行かないの?」

「時間だけど。」

(長身で、がたいの良い仙崎は。 灰色の浴衣に身を包み。 両腕を組んで、
冷静な瞳で紫苑を見下ろした。)

「・・・っ///」

(紫苑は思わず身を引いた。)

「生徒会長っ; その視線怖いからっ。 いつも言ってるけど。」

「そのせいで、生徒会でもだれも反論できないのよ〜っ。」

「おかげで助かることもあるから、良いんだけどね;」

(生徒会副会長をしている佐織は、毎度の仙崎の様子にあきれた。)

「は? 俺、目つきが悪いのは、視力が悪いからだ。」

「誰?」

(仙崎は、目を細めて。 鮮やかな水色の髪のソラを睨んだ。)

「うっ・・。 2-Fの天野・・です。 先輩・・。」

「天野? ふ〜ん。」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ