HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter92 『籠の中の世界(赤)』 92-12
「むむっ。 寝るでないっ!」
「姫が所望じゃっ。 これっ、白っ!」
「・・ぐぅ。」
「おきろ〜っ。 パトロールは終わっておらぬぞっ!///」
***
(カラフルなチョコスプレーと、金平糖で飾られた。 チョコバナナを頬張り幸せそうな
ピュアを横目で見て。 ソラは、千波に声をかけた。)
「千波さん。 ちょっといいかな。」
「ピュアのこと見ててもらえる?」
「俺、ミイを連れていきたいところがあって。」
(千波は笑顔になって、瞳を輝かせた。)
「ん〜♪ 行ってらっしゃいv」
(ひらひらと、指先で手を振る千波のそばには、夏樹や駆たちも居て。 安心できた。)
「ミイ。」
「ん?///」
「ちょっと。」
(ソラは、会話に夢中になっている皆の視線をぬすんで、こっそり、ミイに声をかけると。
小さく手招きした。)
「なぁに、ソラ///」
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