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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter92 『籠の中の世界(赤)』 92-17


いくつも散りばめられた。 ペンダントが光っていた。)

「あっはっはっ///」

(ソラは、嬉しそうに笑った。)

***

***

ザァァァァーッ

(舞い飛ぶ花びらが、ミイを。 もう一つの記憶の中へ。 導いた。)

『これ・・。 この記憶・・っ。 エアリエルを離れた日の・・。』

ザァァァァーッ

ゴワァァァーッ

(ソラが呼び起こした闇の魔術は、またたく間にソラを包み込み。
ミイと、皆の居る世界から、ソラを引き離した。)

「《闇の力を秘めし鍵》・・。《解き放て》《次元の翼・・!》」

ゴォォォォーッ

バッ・・! バサバササッ

「・・ソラっ!///」

(ミイの伸ばした手の指先が。 黒い間欠泉のようにソラの足元から湧き上がる、
闇の魔術に阻まれ。 その流れは、気流の様にミイの頬を撫で。 舞い上がる
赤い羽根に、ソラの姿を見失わないように。 ミイは必死に。 壁の向こうにいる
ソラに呼び掛けた。)



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