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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter92 『籠の中の世界(赤)』 92-19


“ばか・・、そうなりゃ俺は。 一生お前に、手が届かねーだろうがっ。”

(二人の想いは、次元を越える、赤い翼をまとったソラの魔法の中で、交錯した。)

コォォォォーッ

「意味なんて、知らないって言ってたくせに・・っ///」

「どうして・・。」

「どうしてっ。 こんな時に、言うのよ・・っ!///」

(ミイの目から、大粒の涙がこぼれた。)

“ミイ。 返事は?”

ゴォォォォーッ・・

「誓うに決まってるでしょ〜っ!///;; わたしの声が・・もうっ届かないじゃなっ・・。」

ガッ・・

バサッ・・!

『!///』

「ソラっ!」

(ソラは、黒い気流をつき破り。 赤い翼をまとったまま。 次元の壁の向こうから。
上半身をもたげ。 ミイを思い切り抱きしめた。)

「やめた。」

「泣いてるお前、置いていけね〜。」



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