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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter92 『籠の中の世界(赤)』 92-21
(なんとか人混みを掻きわけると。 ソラはミイを、一つの手作りアクセサリーの
露店の前で、呼び止めた。)
「・・!///」
「それ、く〜ださいっ。」
「・・・/// 王子様、節約生活中じゃないの〜?///」
(ミイは、店のお兄さんに向かい手を伸ばすソラの後ろ姿を見守りながら。
先程よみがえった記憶と重なるその光景に。 ドキドキした。)
「へっへ〜。」
「見ろよ、これ。 50%オフになってるからっ。」
「ふ〜っ、現実的っ!」
(一瞬。 これは、愛の告白か、と思ったミイは。 口をとがらせた。)
「なによっ。 ソラ、ぜんっぜん思い出さないんだっ?///」
「前はあんなにっ、カッコイイこと言ってくれたのに〜っ。」
「やめろっ、お前っ。 俺はしがない高校生だっ!」
「俺の方を見て、王子のころの俺を想像するのはっやめてくれっ///」
「なんか照れるっ!」
「何言ってんのよ〜; 今とたいして変わってないよっ。
わたしに意地悪してたしさ〜。」
「それは、すんませんね。 巫女さま。」
「これで、どうか機嫌をなおしてくださいよ。」
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