HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter92 『籠の中の世界(赤)』 92-22


チャリリッ

(ソラの手の中には、金色の鳥かごの中に閉じ込められた。 美しい深い紺色と、
水色の天然石が光る。 ペンダントがあった。)

「ほら。 似合う似合う。」

(胸元に、かけてくれたペンダントに触れ。 ミイの顔は輝いた。)

「わぁっ///ありがとっ!///」

「だいたいっ、思い出したからって。 んな歯の浮くセリフ言えるかっ?;」

「えっ?/// 思い出したのっ? ソラ!」

「うっ/// 思い出しませんっ!」

「あっ!/// ぜったい、思い出したでしょ〜ぅ?」

「思いださねーって・・!///;」

(ソラは冷や汗をかきながら。 皆のいる方に向かい、歩き出した。
ミイはもう一度ソラに言ってほしくて。 Tシャツが伸びるほど、ソラの背中を
ひっぱったが。 ソラは抵抗し、そのままミイをずんずん引きずったまま歩を進めた。)

「ねぇ、ソラ。」

「来て良かったよね。」

(それは、祭りではなく、地上の世界に来たことを意味していると。
ソラにはわかった。)

「ああ。 闇は、うようよしてるし。」

「鍵の手がかりはね〜けどな。」



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