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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter92 『籠の中の世界(赤)』 92-30
「ちちんぷいぷいっ。 ちちんぷいぷいっ。」
「痛いのいたいのっ、飛んで行け〜♪」
(ミイは紫苑の右足首にそっと触れ。 ぱっと、痛みを飛ばすつもりで手を払った。)
「どう?///」
「くすすっ/// うん。 ありがとう。 治ったと思う///」
(紫苑は、ミイの可愛らしい仕草に、思わず笑顔になり笑った。)
「治るわけね〜だろう。」
「夏樹、お前がちゃんとエスコートしてないから。 こんなことになるんだ。」
(仙崎は、真顔でその様子を見て。 冷たい視線で、夏樹を見た。)
「あなたが言う?」
(チイは楽しそうだったが、どう見ても仙崎は冷めた態度で。 つまらなさそうに、
そこに立っていた。)
「ミイさん。 ありがとう。」
「僕は、効果があるって思うよ。 あの時も、
おかげで、早く治った。」
(ミイは嬉しくなって。 笑顔で頷いた。)
「うん!」
(千波は、その様子を見て。 夏樹の肩をたたいた。)
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