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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter92 『籠の中の世界(赤)』 92-32


「お、重いからっ///;」

(動揺しすぎて、紫苑は半ば泣きそうだった。)

「ぷっ、へいき。」

(夏樹は可笑しくなって笑いながら、さぁさぁとばかりに。 片手で合図した。)

「えっと・・/// じゃぁ、遠慮なく・・。」

「お願いしま・・っ///」

『冷っ///』

(ためらいがちに、肩に手をかけ。 背中に身をゆだねてみたものの。
思いのほか夏樹の背中が冷たかったので。 どこにつかまって良いのかわからず。
紫苑はバランスを崩し、ピンクの浴衣の袂をはためかせて。 その腕は、ちょうど
夏樹の喉に当たった。)

「ぐっ。」

「わぁっ///; いいよっ、やっぱり! 下ろしてっ。」

「大丈夫。」

(夏樹は紫苑を背中に乗せて、歩き出した。)

「くすくすくすっ。」

(ソラは隣で笑った。 ミイは、ソラの脇腹をつついた。)

「わたしもっ、歩くの疲れちゃったな〜。」

「お姫様抱っこしましょうか? 巫女さま。」



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