HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter92 『籠の中の世界(赤)』 92-47
ビシュッ
バリバリバリッ・・!
(眩しい紫の魔法陣が、進路を阻まれていたソラ達の前に出現した。 ピュアは、
クリーム色の髪をなびかせ。 大きく瞳を見開いた。)
「“闇の魔術”・・っ! ソラさまっ///」
(ソラは上空を見上げた。 一瞬、夜空に浮かび上がる。 紫の巨大な円は、花火の様に
頭上に煌めき。 通りにいた人々は顔をあげた。)
「あれ、何? 花火?」
「足留めくらったと思ったら、今度はなんだよっ! 夏樹と紫苑、見失ったじゃねーか。」
ゴワッ
『マジかっ・・! 魔法陣・・っ!?』
「やるしかね〜!」
「ミイっ!」
(ソラは言いながら、ミイの胸元に、開いた手の指先で触れた。)
「《闇の力を秘めし鍵》《解き放て》・・!」
(ピュアは上空を指さし、叫んだ。)
「“闇”が来ますです〜っ!」
「わかってる・・。」
「《時の守護》」
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