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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter92 『籠の中の世界(赤)』 92-48


『その魔法は、守護の祈り。』

『王家の剣は、時を越え、祈りを交わした者の中に。 永久に守り隠される。』

コォォーッ

(ソラの指先は、水色に煌めき、強烈な光を放ちながら。 ミイの胸元から、
巨大な剣を引き抜いた。)

「魔法を・・っ、ソラ!///」

ギギギッ

「《光の剣》・・!」

【ガァァァァーッ!】

「来い・・っ!」

(美しく光る、銀の刀身が魔法陣の光を反射した。 紫の火花の中で、
二つの樹が絡み合い、伸びて行く様が刻まれた紋章が水色に輝き。 ソラに力を与えた。)

ギンッ

「ったく、どうなってんだよっ、一気に3匹・・?」

「急に上級者レベルじゃねーか。 ははっ、夏樹に闇と戦うコツ聞いときゃよかった。」

バシャバシャバシャッ・・

(同時に、魔法陣から出現した3匹の闇が、黒い雫をまき散らしながら、ドロドロとした
黒い四肢を引きずり。 地面に下り立った。)

「きゃぁぁぁ〜っ!」

「きゃぁぁっ。」



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