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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter92 『籠の中の世界(赤)』 92-60


風に乗り、舞い上がるその姿をめがけ。 解き放たれた闇達が、集い。
群がる様に追いかけていた。)

「くっ。 ああっ! あの馬鹿っ!」

ザバッ・・!

「切りがねぇっ!」

(通り過ぎる、闇たちを、ソラは、刃で切り払ったが。 とても追いつかなかった。)

***

トッ

「春日さんっ。」

(聞き覚えのある声に、紫苑は振り向いた。)

「先生っ!///」

(そこには、異変に気づきかけつけた。 静乃と菖蒲が立っていた。)

「みんながっ、夏樹くんがっ///」

「ええ。」

「菖蒲くん、本部に連絡を。」

「菖蒲くんっ!」

(菖蒲も、紫苑と同じく。 その場所に異空間への入口があると。 気づいた。)

「この向こうに、いらっしゃる・・。 私が、お迎えに参ります。」

「だめよっ。」



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