HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter93 『覚悟』 93-22


電気の消え。 小さなランプの灯る。 可愛らしい自室の中央へ、
素早く進むと。 月明かりの灯る、ベランダへ続く窓を開けた。)

カチャッ ガララッ

(出来るだけ、音を立てないようにと思ったが。 紫苑はあわてて、
携帯を片手に握ったまま。 2階のベランダから、snow drop前の、静かな。
夜の通りを見下ろした。)

「ソラくんっ?」

(そこには、オレンジの外灯が灯るだけで、人の気配がない。)

コォォーッ ゴワッ・・!

『!///』

「こっち。」

(上空から聞こえた声に、紫苑は驚き。 思わず携帯を取り落としそうになった。)

(ソラと、後ろにミイ。 おまけに、無理やり、ソラの首に手をやりながら。
ぎゅうぎゅうに3人が乗り収まった自転車は、ピュアの魔法で。 夜空に浮かび。)

(照らすライトが、思わず口を開いた紫苑と。 紫苑のいる部屋を映し出した。)

「わぁっ/// 浮かんでるっ/// ピュアちゃんの魔法?」

「はいですっv」

(ピュアは得意げに手を上げ。 ソラは舌を出した。)

「(べ〜っ)すんませんでしたねっ。 これといって、2個しか魔法ができませんで・・。」

(ミイは、思わず笑い。 紫苑の方を見た。)



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ