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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter93 『覚悟』 93-28
「特別に、汚らわしい能力者どもを集めて、我々に協力するという条件で。」
「“時の欠片”を集めることを許した!」
「貴重な研究資材である、“リュウジュ”を、お前がその手で、
木っ端微塵に、あんな小さなガラスの破片にしたんだろうが・・っ!」
「たしかそう、お前は言ったな?」
(聖は、静かに答えた。)
「そうだね。 彼女を奪ったのは僕だ。 そうしなければ、彼女は生きていただろう。」
『そして、夏樹は死んでいた。』
(はっと気づき、聖は瞬いた。)
『そうか・・。』
『それが・・、君が。 この地上へ来た理由。』
『あの日、闇が起こることを知っていた・・。』
『君が、研究所から外へ、出たかったのは。』
『夏樹を生かすためだったのか?』
『その身に“闇”を閉じ込め、君は、小さな“欠片”となって砕けたのか・・?』
『君は、消えることを選んだ。』
「おかげで我々人類は。 不死を得るための、貴重な時間を無駄にした。」
(彩は、石垣に同意し。 深く頷いた。)
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