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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter93 『覚悟』 93-30


『僕は、賭けに勝たなければならない。』

『だから、僕は・・。』

『君を、外の世界に送りだした。』

『夏樹・・。』

「そうだ・・。」

「お前の言う通り。」

「・・これは、僕の罪。」

『そして、これが君の答えだ。』

『粒樹・・。』

《わたしを愛した罰に、苦しめば良い》

『そう、君の声が。 囁いたようだ。』

(絶望的な思いに、金色の瞳が、目を細めた。)

***

「《闇の力を秘めし鍵》よ。 我に力を。」

キュキュッ ポンッ!

(ピュアの手の中で、小さな棒が回転しながら、大きな魔法のステッキに姿を変えた。)

「《解き放て》《星の灯り》」

コォッ



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