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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter93 『覚悟』 93-31


(杖は、夜道を照らすライトのように、4人の足元を。 仄暗いガラスの壁に
囲まれた。 異空間通路を、照らし出した。)

「・・静かね。」

(紫苑は、閉鎖されたその場所の中で。 静かに息を飲み。 ピュアの灯りが
照らす先を見つめた。)

「ほんと・・/// なんだか怖い・・;」

(ミイは、ソラの腕につかまった。)

「ソラさま、ミイさまっ。 ここには、特別な魔法が施されていますねっ。」

「いえ、これはきっと。 ピュアたちの世界の魔法とは別のものですがv」

「この空間を創った、創造主さまの力ですっ///」

(ソラは辺りを見回し。 以前入ったことのある、FOTの異空間と、様子が
変わっていることを感じた。)

「特別な、警戒態勢に入ったってことと、関係あるんだろ。」

「バレる前に、とっとと見つけるぞ。」

(3人は、うなずき。 紫苑は、両手のひらに、青い小さなひよこをのせて。
そっと、囁いた。)

「ぴよちゃん・・。 夏樹くんのところに連れて行って。」

コォッ

(ぴよは、小さくうなずくと。 小さな羽根を羽ばたかせ。 紫苑の手の上で
光った。)



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