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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter93 『覚悟』 93-43


「ピヨッ ピヨッ」

(小さなひよこは鳴き。 紫苑をその場所に案内した。)

(紫苑が胸元に留めた小さなピンバッジは効力を発揮し。 特別なその場所へ、
巨大な、鉄の扉の前に。 紫苑が立つことを許した。)

「ここ。 大きな扉・・。」

「ここなのね。」

(手をかけようとした紫苑を、ピュアがそっと。 制した。)

「扉には、魔法がかけられていますね。」

「開けば、創造主さまに、気づかれますっ///」

「それに・・、夏樹さまの力があふれ出てくる・・。」

「ピュアに考えがありますですっ///」

「《闇の力を秘めし鍵》よ。 我に力を。」

「《解き放て》《小鳥の囁き》♪」

「ピヨピヨリンッ」

「ぴよちゃん///」

「行ってらっしゃいです〜♪」

(ピュアは、ちいさな青いひよこに魔法をかけ。 ぴよは、可愛らしい羽根で
羽ばたきながら。 空中を旋回し、天高く消えた。)

***



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