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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter93 『覚悟』 93-51
太く巨大な魔法の両手が、杖先から扉を開こうと、出現し。 杖は振動し、
巻き上がる、黒い風が。 ピュアの頬を打ち、クリーム色の丸くふくらむドレスと、
ニーハイソックスの可愛らしい靴の足元を、揺らした。)
「///ピュアはっv これでもっ、エアリエル国魔導師見習いっv 王室魔導師、
セナさまのお弟子ですっv 負けませんよ〜っ♪///」
「夏樹くんっ!」
(僅かに開いた扉の向こうに、紫苑は夏樹の姿を見た。)
(紺色の病衣に身を包む、夏樹の胸元から流れ出る力は。 黒い風を巻き起こし、
夏樹を回復させようと施された、医療機器を。 今にも壊しそうに、振動させていた。)
「もう少し・・。」
(紫苑は、届かぬ手をのばした。)
「///ああっ!;」
(流れ出る風が、ピュアの。 クリーム色の長くカールした髪を、強く巻き上げた。)
コォォォーッ
***
「帰してくれそうにねーな。」
(ソラは空間通路に菖蒲を逃し。 ミイを、ひよこの導く先に押し出す瞬間。
ミイの胸元に魔法をかけた。)
「《闇の力を秘めし鍵》《解き放て》」
「《時の守護》」
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