HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter93 『覚悟』 93-56


***

(その時、ミイが。 ピュアのもとに、届いた。)

(ミイは、呼吸を整え。 夏樹の眠る方向へ、手を差しのべた。)

「ミイちゃん・・。」

(紫苑は瞬いた。)

「///待っててね。 静かに、今は眠っていてね。 お願い・・。」

(ミイが祈ると、不思議と風は、治まって行った。)

コワァッ

(ミイの後ろで。 空間の扉が開き。 ソラが姿を現した。)

「やっぱ効くな〜。 お前のまじない。」

「ソラっ!///」

「よし。 ミイ、こっちだ。」

(ソラの後ろから、菖蒲が。 紫苑と眠る夏樹の側に駆け寄った。)

「紫苑お嬢様。 夏樹様をこちらへ・・。」

「うん。」

(ピュアは魔法の杖をかかげ。 先頭を切って、不安定な、異空間通路に
足を踏み入れた。)

「みなさんっv 迷子にならないようにv しっかり手をつないでくださいね〜v///」

(可愛らしい杖の明かりが、黒と紫のマーブル模様の気流の流れを、明るく照らした。)



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ