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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter93 『覚悟』 93-6


「気になって、会いに行って来たの。」

「・・何?」

「まさかあの能力者の追っ手に・・?」

「ええ。」

(聞いて光は脱力し。 首を振りながら、片手で顔を覆った。)

「・・、勘弁して・・。」

「お前が平気なのは知ってるけど。 俺の寿命が縮まると何度言ったらわかるの。」

「ふふふっ。」

「少し、似ていたわ。」

(光は眉根を寄せた。)

「誰に?」

「聖さんに。」

(光は、呆れたとばかりに天井を見た。)

「そうだろうよ。 血も涙もないね。 あいつは今、官邸だ。

夏樹を閉鎖室へ隔離したと、連絡があった。」

「警戒領域は、国家生命科学研究所。」

「って、いうことになっているけど。 都内全域に指定されてる。」

「え?」



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