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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter94 『薄雲』 94-21


「うっ・・!」

(駆は絶句した。)

「あははっ。 けど、小野瀬さんって、仙崎先輩と家族ぐるみで仲良いのか?」

「生徒会長に彼女がいるなんて。 聞いたことなかったけど。」

「けっこう派手な人だから。 たしかファンクラブとかあったよな?」

(ソラがにやにやしながら。 冷たいコップを片手に、駆を見た。)

「・・、あるけどよ。 近づいたら、あの目でにらまれるんだぜ。」

「女子も逃げるから・・。 ファンも遠巻きに見てるだけで、

最終的に。 小野瀬しかそばにいねー。」

(聞いて、ソラは吹き出した。)

「(ふっ)、ちょっと夏樹に似てるかもな。」

「な。」

(ふとした意見の一致に、二人が笑ったところで。
ソラは思い立って、言った。)

「夏樹の体調が戻ったらでも、どっか。

みんなで旅行にでも行くか?」

(ミイの目が、途端に輝いた。)

「!/// うんっ! うんうんっv 行く行く〜っ!///v」



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