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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter94 『薄雲』 94-7


立て、にやっと笑った。)

「・・う〜ん。 ごめん、食べれない。」

「だろ。 くっくっくっ。 ミイ、料理下手なんだっ。」

(ソラは笑った。)

「・・そうじゃないよ。 喉を、通りそうにない。」

「わかってるよ。」

「ほらみろ。 少し寝てろ。 俺らは機械じゃないんだから。」

「たまには力抜かねーとな。」

「菖蒲に、何か作ってもらうか?」

(ソラは言いながら、席を立ちかけた。)

「俺の、手料理でもいいけど。 野菜スープどうだ?」

(立ち上がったソラに、夏樹は声をかけた。)

「ソラ。 ありがとう。

迷惑かけたね。」

(水色の瞳は瞬いた。)

「歓迎だね。」

「できれば今度、お前の親父の攻略方法教えて。」

(ソラは、夏樹を目がけ、力強く指さしながら。 戦う気満々で、キッチンに戻った。)



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