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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter95 『強く』 95-18


***

「おまえっ、泳げんのかよっ///」

「うんっ! 数馬くんはっ?」

「泳げんに決まってんだろっ!」

「楽しみだね〜///」

(蒲公英は、青い小さな小鳥の髪飾りをつけ。 小さな紺色のプリーツの制服の
裾をぱたぱたと揺らしながら。
楽しそうに、丸い。 可愛らしい水着入れを両手で抱えていた。)

「ぜんっぜん! 楽しみじゃね〜しっ。」

「ぜんっぜん! 楽しみじゃね〜し〜っ!///」

(数馬は蒲公英の方をちらりと見たが、すぐに目をそらし。
顔を赤らめ、ずんずん。 スピードを上げて、蒲公英を残し。
プールの方角を目指し進んで行った。 制服のあちこちにつけた、
可愛らしいバッジやおもちゃの飾りが。 数馬の歩調に合わせて、元気な音をたてる。)

「あっ/// 数馬くんっ。 プールまだだよっ。」

「体育かんにあつまってっ、みんなで先生のおはなし聞いてからだよっ。」

(蒲公英はあわてて、数馬を引き止め。 小さな手で、数馬の上着を引っぱった。)

「ええ〜っ!///;;」

「ちぇっ;」

(数馬は、つまらなそうに。 口をとがらせた。)



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