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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter95 『強く』 95-23


「ううん・・っ、なんでもない・・。」

(紫苑は、慌てて。 首をふった。)

ピンポンパンポーンッ

「《間もなく、全校集会を行います。 全校生徒は。 至急、

体育館に集まってください。》」

バタバタバタッ

(夏樹を遠巻きに見ていた生徒たちも、あわてて体育館へ向かい始めた。
佐織も二人をうながした。)

「ほら、行くよ。 二人とも。」

***

ザワザワザワザワッ

「わぁ/// あんなにたくさん、生徒さんがいらっしゃるのですねっv」

(ピュアは、中庭にある。 涼しげな影を落とす。 緑豊かな1本の
巨木の一枝に、ちょこんと腰を下ろし。
遠くから、体育館の様子をうかがっていた。)

「“ぜんこう集会”がはじまりましてv」

「“ぶかつどう”・・、“表彰式”・・でっすか?v」

「あれは、佐織さまっv ふむふむっv 佐織さまはっ、剣術の達人とっ

お見受けいたしましたですっv」

「エアリエルでも優れた剣士に贈られる栄誉がございますがっv/// なんと名誉なっv

おめでとうです〜♪」



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