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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter95 『強く』 95-24


(ピュアはぱちぱちと手をたたき。 遠くから祝福した。)

「あっ、あれは、たんぽぽさま。 数馬さまv」

「ふ〜む、小さな方たちは、先に帰られるのでしょうか?v」

「ソラさまっ。 まだですか〜?v ふわ〜っぁ。

ピュア、たいくつです〜ぅ。」

「///。 いけないでっす/// ピュアはここでっ!」

「何事もおこらないようにv 見守るのが役目でっすv」

(温かさにうとうとする自分を奮い立たそうと。 ピュアは、心地良く風の吹き抜ける、
緑の木陰の間で。 ぱんぱんっと、自身の頬を両手ではたいた。)

「・・夏樹さまがっ、みなさまの近くに。

いらっしゃいますからね・・。」

(ピュアは言いながら、まだ体育館に残っている。 中高生の列の中から。
青い空を映す、大きな窓ガラスの向こうに。 ソラと、夏樹のシルエットを見つけた。)

「どうしてでしょうか・・?」

「胸が・・、ドキドキしますっ。」

(ピュアは、ふわふわとクリーム色のレースの揺れる、胸元をそっと、
両手で押さえた。)

「ソラさま・・っ。」

サワサワサワッ



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