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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter95 『強く』 95-26
[「遊ばずにいて、どうしましょうかっ!」]
(校長のあいさつに、駆が、合いの手を入れた。)
「よっ! 校長いいねっ!」
(ぱちぱちと拍手が起こる中、壇上の側で。 生徒の方を見ていた春人が、
気づいて席を立った。)
「空・・。 ちょっと、注意してきます。」
トットッ
[「夏の、思い出を作りましょう。」]
[「忘れられない様な。 素晴らしい日を。」]
***
「忘れられない日ね〜。
いいわね♪」
(ピュアは、遥か高い木の上にいるはずなのに。
突然、そばで聞こえた声に。 驚き振り向いた。)
「!」
「誰ですかっ?///」
(地上から、遠い深い影を落とす、大樹の下で。 その姿は見えないが。
緑の木陰の間に、現れたのは。 小さな、少女だった。)
「あ〜ら、ずいぶんじゃない?
くすくすっ。 昨日大見えを切ったくせに。 名乗るなら、そちらから名乗りなさい。」
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