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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter95 『強く』 95-27


(風が、少女のプリーツのスカートを揺らし。 ピュアは、その左足に
刻まれた。 不思議な丸い幾何学模様の光を目にした。)

『!/// 闇の魔術・・。』

「あなたが昨日の・・っ。 姿を見せるですよっ!」

(少女は、ころころと喉を鳴らし楽しげに笑った。)

(その声は、昨夜出会った、小さな黒猫をピュアに思い出させた。)

「くすくすくすっ。 あなた、これが何かわかるのね?」

「そう、“闇の魔術”の中でも、禁じられた魔術たち。」

「それが、わたしたちの得意なもの・・。」

「フェルゼンが、少したいくつしているの・・。」

「あなたで、遊んであげようかしら?」

(少女の右手が、ピュアに向けられ。 ピュアは、息を飲んだ。)

『・・!///』

***

「こら、だまれ。

水色頭。」

(春人は、無表情のまま。 左手で、ソラの鮮やかな水色の頭に、
チョップをお見舞いし。 冷やかな目で見下ろした。)

「痛っ; 春人先輩・・、せめて名前で呼んでください。」



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