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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter95 『強く』 95-29


(佐織が、完全に後ろを振り返り。 夏樹に話しはじめた駆をはたいた。)

「校長も遊べって言ったじゃね〜か〜。」

[「え〜っ、こほんっ。」]

[「そして。 素晴らしい、恋をしましょう。」]

(あいさつに耳を傾け。 紫苑が静かに。 後ろから夏樹の方を見た。)

「・・・。」

(その後方から、涼は。 そんな紫苑と、その視線の先にいる
夏樹を見た。)

「くすくすっ。」

(視線の先で、夏樹は笑っていた。)

トットッ

(涼の視線を遮るかのように、ずかずかと、春人が駆の前に立ち。
言い放った。)

「駆。 まだ走り足りないんじゃないのか?」

「行って来い。」

「やなこった!」

「ガキ・・。」

「あっはっはっ!」

(遠くでソラも笑った。)



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