HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter95 『強く』 95-3


わざと冷めた目をして。 つかつかとソラの前に進み出ると。
思い切り、水色の髪の頭をはたいた。)

ペシッ

「痛っ; なにすんだよぅ;」

(ソラは拍子に、持っていたはしと、卵焼きを取り落とした。)

「性格わるっ/// いじわるっ。 夏樹さんはっ、FOTが忙しいからっ///」

「学校になかなか出られなくて・・っ、授業に追いつけないだけじゃないっ!」

「ソラみたいにっ、サボってないもんっ///;」

(ミイの優しさに、ソラは微笑んだ。)

「わかってるよ。 ほんとおかげで助かった。」

「静乃先生も、わかってて。 わざと毎日補習に出してるんじゃね〜か?」

(ソラの言葉に、ミイは瞬いた。)

「え?」

「そうでもなきゃ、あいつ。 すぐにでもFOTの本部に行くって聞かねー。」

「無理を押してでも。 闇の出るところへ、向かって行く。」

「学校に、顔出せてるだけでも。 大した回復だろ。」

「・・なのに。 俺はまだまだ半人前だ。 剣だけじゃ、闇はおろか。」

「あいつの親父にも。 敵の能力者にも勝てっこねー。」

「あいつには・・。 戦わせちゃいけねーんだよ。 くそっ。」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ