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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter95 『強く』 95-43


(夏樹が、肩で息をし。 その場でうつむき、胸元を抑えていた。)

「どうした・・? 夏樹。」

(駆は心配し、その背に手をかけ。 顔をのぞきこんだ。)

「夏樹くん・・っ!///」

(紫苑があわてて駆け寄った。)

「はぁ・・。 聖が近くにいる。」

「? 聖?」

「行かないと。」

(異変に気づき、静乃が教職員側から、夏樹の側にやって来た。)

「気をつけて夏樹くん。 春日さん。 大地くんも。」

「静乃先生・・。」

(駆は、振り向いた。)

「・・大丈夫。 今、聖くんが外に。」

(夏樹は、首を振った。)

「だめだ。 奴は、ここに来る・・。」

***

ザッバーンッ・・ バシャバシャバシャッ

「はぁっ。 はぁっ。」



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