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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter95 『強く』 95-46


「それに君。 その姿。 本来の身体じゃないね?」

「僕に向かって来るつもりなら。 全力で、来てもらわないと。」

「僕は、遊んでいるわけじゃないからね。」

(聖の金色の瞳がきらきらと煌めき。 砕け散る空間の壁の向こうで、
流れる銀髪が舞った。)

「君に、言っておこう。」

「夏っちゃんに、手を出すのはやめておくんだ。」

「命をなくすのは。 君の方だよ。」

***

「《闇の力を秘めし鍵》《解き放て》・・!」

「《精霊の火》」

バッ・・! ゴワァァァーッ!

「! 出来た・・っ!」

「出来たぜっ、ミイ。 ピュアっ!」

ドンッ・・

(青い炎をまとった、ソラの剣が。 巨大なドラゴンの、
喉元を捉えた。)

「ゴワァァァァーッ!」

「ん・・っ! ああああっ!」



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