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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter95 『強く』 95-47
(ソラは、満身の力で。 剣に体重を乗せ、振り払った。)
ザンッ・・
「ギャギャァァァァーッ!」
(ドラゴンは暴れ、その体は。 体育館の上に落下した。)
バシャーンッ バキバキバキッ
***
「ほざけ・・、下衆が・・。」
「どうなるか。 その目で、見ればいい。」
(善は、聖を相手にすることをやめ、深紫色の魔法陣をまとった指先を、
だらりと、眼下の異空間に向けた。 その視線だけは、楽しげに笑い、聖を見た。)
「死ね・・。」
キンッ・・
シュワ・・ッ
(小さな光は。 目にも留まらぬ速さで、ソラと。 ドラゴンのもみ合う異空間を
目がけて落下した。)
「!」
(ソラは、魔法陣が放たれたのを見た。 しかし、巨大なドラゴンの体重を相手に、
とても振り切る余地はない。)
「壊れろ・・。」
「僕が。 現実の世界も、同じ様に・・!」
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