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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter95 『強く』 95-48


「壊して・・あげるよっ!」

(善の黒い瞳が、血走り。 大きく見開いた。)

『・・っ、まずい・・!』

『このまま・・っ、この異空間の壁が。 砕けたら・・っ!』

『本物の。 学校の中に、こいつが落ちる。』

(ソラは、最後の力で暴れるドラゴンを剣で取り抑えながら。
壁の向こう。 現実の世界にいる、皆を思った。)

「くそ・・っ!」

***

「みんなを守って・・っ。」

(ピュアの敷いた守りの魔法の中で。 ミイは、青い空の向こうに向かって、
祈っていた。)

チリンッ

(胸元にかけた、小さな。 鳥籠型のペンダントの中に、小さな2つの
美しい深い紺色と、水色の天然石が。 光っていた。)

***

コォォォォーッ

サァァァァーッ

バッ・・ バサバサバサッ・・



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