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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter95 『強く』 95-50


「この野郎〜・・っ!!」

バキバキバキバキッ!

(ソラは思い切り、ドラゴンを。 異空間の向こうへ、風の力が持ち上げる先へ。
皆のいる現実の世界から遠くに向かい、なぎ払った。)

「ああああああーっ!」

「ギャギャァァァァーッ!」

(ドラゴンは、風に包まれ、聖が創り出した、異空間の溝の向こうへ向かって。
弾きとんだ。)

「・・っ!」

(そして、ソラは。 風に包まれ、無事に。 元の世界の中に、送り届けられた。)

コワッ・・

トッ

「おい・・っ!」

(だが、衝撃波に。 夏樹の身体は、異空間から投げ出された。)

『!』

「夏樹・・っ!」

(ソラの見上げる頭上高く。 異空間から落ちた夏樹の身体が、2階校舎にむかって、
弾かれるのをソラは見た。)

パキーンッ バリバリバリッ



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