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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter95 『強く』 95-52


(走ってゆくソラの後ろ姿を。 全校集会が終わり、出てくる生徒たちが、
体育館から、不思議そうに見た。)

「なにか、壊れる音がしなかった?」

「見て! あそこ。」

(気づいた生徒たちが、2階の校舎窓を指さした。)

「みんなはここに居て。」

(佐織は、みなに指示をし。 ソラの後を、教室に向かい追いかけた。)

「先生っ。」

「ええ。」

(静乃もそれに続いた。)

「・・っ。」

(紫苑も追いかけた。)

「なんだよ・・。 一体・・?」

(涼は怪訝な表情を浮かべ。 ソラと一緒に、夏樹が戻らないことを
不審に思った。)

トットッ

(顔色を変え、階段を上る紫苑の後ろ姿を。 涼は追いかけた。)

***

パリンッ パララッ



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