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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter95 『強く』 95-6


「“時の欠片”が、人の中にあるのも。」

「“鍵”が、夏樹の中に眠っているのも。」

「意味があるって、俺は思う。」

「・・悪い奴を。 壊すだけじゃだめなんだよ。」

「悲しみや憎しみは、繰り返す。」

「・・まるで、消えない魔女の呪いだ。」

(そう言ったソラは、ふと何かの気配を感じた。 だが、ちょうど遠くで鳴りだした。
予鈴のベルに。 はっとして時計を見た。)

キンコンカンコーン

「あっ、ヤベ。 予鈴。」

「行くぞ、ミイ。」

(ぱっと、明るい笑顔に表情を変え。 ソラは鞄を引っかけ、
席を立った。)

「! あっ、ソラっ/// ちょっと、ちゃんとネクタイっ!」

「///。 自分でできるって。」

(二人はもみ合いながら、慌てて玄関を出た。)

「待ってくださいです〜っv

ピュアも、行くですっv」

「わぁ/// 行くならせめて着替えろっ;」



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