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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter96 『求めるもの』 96-53


「こっち。 こっち。」

(駆は、桜ヶ丘の下に。 現れた人物たちに向かい、両手を振った。)

「ちょっと、駆。 何よ? 言いなさいよ。」

「んだよ。 あとあと。 早くしね〜と、行く時間だろ。」

(駆は、高い背を伸ばし。 力強く、通りの向こうへ手を振り呼んだ。)

「何よっ。 も〜///」

(照れ隠しに、駆は佐織に背を向けた。)

(遠くから現れた人物たちが、駆の手を合図に。 こちらに向かって、走り出した。)

トットットッ

***

「よっ! お待たせ。」

「準備出来たか?」

(ソラは、荷物を。 snow dropの、アーチのすぐ中。 芝生の庭の入口に、
ドカッと下ろした。)

「重かったです〜っ///」

ドササッ

(ピュアも隣に、鞄を下ろし、一息つき。 額の汗をぬぐった。)

「何入ってるのよ。 それ。」



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