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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter96 『求めるもの』 96-54
(佐織は、興味深げに。 高い背をかがめ、ピュアの荷物を眺めた。)
「お菓子とv お洋服でっすv」
「あっそう。 何か魔法の道具でも詰めて来たのかと思ったわ。」
(佐織は、笑い。 隣に来た駆も。 ソラに向かって微笑んだ。)
「よ!」
「そろそろ行くんだろ。 あいつのこと、頼むぞ。」
「おう。」
(水色の瞳は、きらきらと輝き、笑った。)
トットッ
「あっ! 紫苑ちゃ〜ん。 夏樹さんっ///」
(snow dropの白いアーチの下は、闇夜の中に。 ほのかなオレンジ色の
ランプが一つ灯り。 そこに集う面々の顔を。 温かく照らしていた。)
トントンッ
(皆が来ていることに気づき。 建物の、暗い外階段から、仄暗い夜の闇の下から
足早に、駆け寄る人影がある。)
「・・何。 どうして、皆いるの?」
(深い紺色の髪が。 蒼白なほど白い夏樹の顔が。 闇夜の中から、明るい。
室内の明かりがもれる玄関先へ。 白いアーチのランプの下へ。 現れ、
皆は、うなずき合い。 視線を合わせた。)
「俺らも。 ついて行くから。 あ〜、あれだ。 俺と、ミイと。 ピュアな。」
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