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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter96 『求めるもの』 96-70
「・・っ、・・っ。」
(どうしてか、千波の目に熱いものが込み上げ。 暗いキッチンの中に立ちながら、
千波はこらえた。)
『「過去なんかに囚われていたらっ!」』
『「余計なことを考えていたらっ。」』
『「“闇”には、立ち向かえないわよ・・。」』
(思い返し、千波は唇を噛んだ。)
「・・、わたしが戦う場所は、ここだもの。」
「・・っ。」
『「夏樹を失ってから、気づきたいの・・っ!?」』
(想いをこらえる千波の耳に、遠く。 玄関扉が静かに開く音が聞こえた。)
ギイッ・・
「はっ。 ・・、ふぅ。 聖・・。」
「やっと帰ってきたの? こんな時間まで、どこに・・・。」
ガチャッ
タッタッタッ
「・・?」
「な・・。」
(千波が出向くより先に、その人物は、玄関を勢いよく開くと。 足早に千波の前に
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