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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter97 『共に。』 97-14
「根が、優しいやつなんだよ。」
「どっかいつも誰かの事を思ってるのは、戦いの中に、いるからなんだよな。」
(駆は、誰に言うでもなく。 夏樹を案じて、空に流れる白い雲を
眩しそうに見た。)
「ああ。 俺に、任せてくれ。」
(ソラは強くうなずいた。)
「ところで、今。 いないから言うけど・・。」
(佐織は、本題とばかりに切り出した。 夏樹のいないところで話したくて。
佐織は、わざと紫苑の様子を見に、夏樹に入口ゲートの向こうで、待ってもらっていた。)
「あっちの作戦はどうする?」
「あと3日よ。 プレゼントは見えるとばれちゃうからっ、後であげるってことで
良いわよね。」
「ケーキとごちそうは。 実は、千波ちゃんにも協力お願いしちゃった♪」
(その言葉に、駆はうなずいた。)
「そりゃいいや。 佐織のくそまずいケーキ食わないですみ・・っ!○×▽*」
バキッ ゴキッ!
(ものすごい速さで佐織のパンチが飛び、駆は、後方へ吹き飛んだ。)
「う・・っ。 ああ、いいと思う。 千波ちゃんにもサプライズは別に用意しようぜ。」
(ソラは、駆の軌跡を目で追いながら、冷静に返事した。)
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