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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter97 『共に。』 97-23


「そう言うと、思ったぜ。」

「俺に任せろ、夏樹。」

「良い方法があるんだっ! あ〜、あれだ。」

「ちょっと、ヤバい方法だけど?」

(意味深な、ソラの様子に夏樹は瞬いた。 だが、きらきらと輝く
水色の瞳の熱気は、夏樹に伝わり。 わくわくする想いが、不安を打ち負かした。)

「ん・・。」

「戦おうぜ。」

「お前の風は、“闇化”させるだけなのか?」

「違うだろ。」

『ソラ・・。』

「想いは伝わるんじゃねーのか?」

「“闇”は、“呪い”は。 お前の風に癒されてる。」

「思い切りやれよ。」

「後悔するよりいい。」

(意外な言葉に、深い紺色の瞳は、大きく見開いた。)

「戦おう。」

(ソラは、言いながら、満面の笑みで、夏樹に強く手を差し出した。)

『・・・。』



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