HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter97 『共に。』 97-25


キイッ

「紫苑ちゃん?」

「あっ/// ミイちゃん。 迎えに来てくれたの? 待ってて。」

(紫苑は微笑むと、慌てて、鏡に向かい。 さっと、髪を整えた。)

「あ〜っ♪ やっぱり、今日の髪型似合うね///」

「バレッタもかわいいっ///」

「良いな〜っ; わたしも髪のばそうかな〜?///」

「ちびだからっ、似合わないよね;」

(ミイの可愛らしい表情に、紫苑の心は和んだ。)

「ふふっ/// ミイちゃん可愛い。」

「ソラにばかにされてるけどねっ;;」

キイッ

(二人は並んで、青空の下に出た。)

「おっ! 紫苑。 こっちこっち。」

(ミイと現れた紫苑を見て、ソラは手を振った。)

「・・。」

(紫苑は、ソラの隣に立つ夏樹を見た。 冷やりとする空気が、胸に届き。
深い紺色の瞳が、ゆっくり動き。 自分を捉えただけで、愛しさが込み上げた。)



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ