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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter97 『共に。』 97-28


白い腕の手もとに。 黒い、腕時計が見えた。 時計は、赤く、点滅し。
“闇化”の位置を示していた。)

トクンッ トクンッ

【異界の者を・・。】

【自らと違う世界に住み、けして手を触れてはならぬ者を・・。】

【愛するは、罪じゃ・・。】

ドクンッ・・

(夏樹は、微笑み。 紫苑の前を歩きだした。 5人は、賑やかな人波の中を歩き、
駆たちと合流した。)

「は〜い♪ みんなそろった〜?」

「写真とろっ、写真♪」

(佐織の呼びかけに、皆がイルカ水槽の前で集まった。)

「キュイッ キュイッ」

(可愛らしいイルカの鳴き声とその姿に。 ピュアの目はうるんだ。)

「かわいい〜っ!///v ソラさまっ、ピュアv イルカさんつれてかえりますですっv」

「無茶いうなよっ! ほら、ならんで。」

「・・んんっ。」

(夏樹は、ややくしゃくしゃになりながら。 皆の輪に加わった。)

『恋人や、友達、家族連れであふれる水族館は。 夏休み真っ盛りの熱気で活気づき。
そこにいるだけで、楽しい気持ちが満ちてくる。』



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