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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter97 『共に。』 97-29


「はいっ、チーズ♪」

パシャッ!

(皆は集まり、いくつも写真を撮り合った。 水槽を眺めては、カラフルな魚に、
目を輝かせたり。 不思議な生き物を、間近に覗きこんで、笑い合った。)

「あっはっはっ。」

「次、何見る?」

「あっ、ソラあれ見て! 可愛いっ///」

「どれどれ?」

(ミイは、エアリエル国で見る魚に似ている色彩の、小さな魚を見つけて、
指さした。)

「わぁっv きれいです〜っv 地上って、すごいですね!///」

「こうしているままでv 海の中にいるみたいです〜っ!///」

(ピュアは、興奮し、大水槽の前で、両手を広げた。 青く優しく光る館内は。
人々の熱気を、静かに包み込み。 みんなを、海の世界へ連れて行った。)

「綺麗・・。」

「ほんと、魔法みたいね。」

(瞬き、小さくつぶやくミイの隣で。 ソラは、大水槽を見上げ、
両手を腰に当て、ささやいた。)

「ここでやろう。」

「うっし! 止めるぞ。 ミイ。」



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