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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter97 『共に。』 97-43


『そんなことじゃ。 この困難を乗り越えられない。』

(青い石の回廊の上を滑る、長く美しいローブ。 その上に、まるでガラスの様に美しく
ゆるやかに束ねられた髪が、透き通り。 熱気を帯びる塔内に、緊張感を
もたらした。 男性の、髪と同じく、透明な瞳が、ぎらりと光り。 聴衆は息を飲んだ。)

「・・・。 どういうつもりだ?」

「“闇”を滅ぼさず。 “鍵”を壊すこともできずに。」

「逃げ帰ったか? 王子よ。」

(男性の瞳は、ソラを見下しているように見えた。)

「///! セナさまっ!/// お会いしたかったです〜っ!///;」

「ピュアっ/// ピュアっ/// みなさんに会えないのが寂しくてっ///v」

「いつも、セナさまの夢をみましたっv///」

(ソラとミイの後ろに控えていたピュアは、ふりふりの可愛らしい服を身にまとい。
セナの顔をみては、目を輝かせ。 ぴょんぴょん飛び跳ねた。)

「・・。 馬鹿弟子か。 お前は破門にしたはずだが。」

「・・魔法の。 腕は少し上がったか。」

(氷の様な瞳が煌めき。 セナのその口元が、僅かに笑みを浮かべ、涼しげな笑顔を
もう一度見られたことに。 ピュアは、感極まった。)

「///セナさまっ! ピュアはっv/// ピュアはっ、信じていましたっ!///」

「セナさまならっ、きっとわかってくださると・・!///;」

(ピュアは、胸元に手を当て、目を閉じた。)



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