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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter97 『共に。』 97-45
「ああ。 “闇の樹”の王の力は本物だっ!」
「俺は、ずっと伝説だって思ってた。 けど、すげー力だぜ。」
「だがな、“鍵”と“王”は、別々に存在してなかった。」
「“鍵”は種だ。」
「“鍵”を、王から外に取り出すことができれば。 そこに力を注ぎ。 新しい“樹”を
芽吹かせることができるだろう。」
(ソラの声に、群衆は聞き入った。)
「けど、“鍵”は、“王”の中に、眠っていた。」
「“鍵”が、“王”を、必死に生かしているんだ。」
(水色の瞳は煌めいた。)
「あいつの力は、すげーが。 あいつの身体は、もう悲鳴を上げてる。」
「“鍵”を取り出して、生きていられるかどうか、わからねー。」
***
***
(菖蒲は、驚き。 夏樹のそばに駆け寄った。)
「夏樹様、どうなさいましたか?」
(夏樹は、静かに息をしていた。)
「・・ふぅ・・ふぅ・・。 ・・・っ。」
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