HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter97 『共に。』 97-5
「はいはい。 イルカショーはまだ早いか。」
「っと、あれだ。 朝飯まだだよな。」
「お〜い、皆。 ペンギン広場で、ペンギンでも見ながら、
飯食おうぜ。」
(ソラは、手元の時計と、水族館のパンフレットを見て。 後方へ振り返り、
大きく両手で合図した。)
ダッ
「///! ペンギンっ!/// 見る見る〜っ♪」
ぽすっ
(ミイは走り寄ると、ソラの背中をつかんだ。)
「ミイ。」
(小さなミイを見下ろし、水色に輝く瞳が笑った。 降り注ぐ太陽が、
鮮やかな水色の髪を煌めかせ。 皆に向けられた強いソラの視線は、幸せそうだった。)
『きっと、上手くいく。』
「“水鏡の呪文”、ここで試そうと思う。」
(そっと、囁いた、ソラの提案に。 ミイは、赤茶色の明るい瞳で、瞬いた。)
「/// 魔導師、セナさまと、話すつもり?」
「たしかにっ、水族館なら、十分。 魔法に使えるお水があるけどっ///;」
「他の人に、気づかれちゃうよっ;」
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』