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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter97 『共に。』 97-50


「そしてまた、その“友”が、お主の力を引き出したか。」

(ソラは、ニッと笑った。)

「セナ。 俺に力を貸してくれ。 お前が、俺を、王だと認めてないことは

十分っ、わかってる!」

「この国が、俺を、

王だと認めてくれるまで。 俺は、がんばるからよ。」

「頼むっ。 夏樹を助けたいんだっ。 光の力なら、あいつを守れるんじゃないか?」

(凛々しい姿で、聴衆の中心に立つソラを、いつの間にか、愛しむ思いで見つめていた
セナは、はっとし。 今度は自分に詰め寄って来たソラに、不思議と心が動揺した。)

「この戦いが終わったら、もっと、光の魔法も勉強するからっ!///;」

(ソラは、打って変わって。 まるで、お小遣いをねだる子供のように、
必死な様子で、セナにせまると。 両手をあわせて、セナを拝んだ。)

『う・・っ。 なんだ急に・・。 私は、認めてなどいないのに・・。』

(戸惑う様子を見せるセナに、サラはそっと近づき。 その肩に触れた。)

「セナ。 良いのよ。 この国を救うのは、ソラ。」

「あなたのその気持ちが、わたしは嬉しいわ。」

(セナに触れた、美しい手に。 サラは喜びを込め、微笑んだ。)

「サラ様・・。」

(サラは、金色の長い髪をなびかせ。 絹のように軽やかな、ドレスをゆらしながら、



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