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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter97 『共に。』 97-51
人々の前に、進み出た。)
シャララッ
「みんな。 ソラの言う通りよ。 この国、エアリエルが永久に栄えるために。」
「みなが、幸せになるために。」
「“闇”を呪いから、解放しましょう。」
「“闇の王”を、お守りなさい、ソラ。」
「この国はそう簡単に、滅びたりしません。」
(サラの水色の瞳は、優しく微笑み。 金の髪が、花びらとともに舞った。)
「ああ。」
(ソラは微笑み。 二人はそろって、セナを見た。)
「・・。 はぁ、分かりました。 女王、王子よ・・。」
「どうやら、私の負けだ・・。 ふぅ・・、しかし。」
「異界は“闇の力”で満ちている。 私の力は僅かに届くだけ。」
「それを忘れるな。」
(美しく透き通る、透明の髪に手をやりながら。 うつむき、流れる髪の向こう、
透き通る瞳が、鋭い視線を投げた。)
「うん!」
「サンキュー! セナっ!」
(魔法の杖を、構えようとしたセナに。 ソラは思わず、抱きついた。)
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